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雑草を駆除する7つの方法とその効果とは?作業時間やタイミング・NGな除草方法も解説!

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雑草はそのまま放置すると、見た目の悪さだけではなく害虫の住処になってしまうので、できればなるべく早く駆除してしまうことをおすすめします。

しかし雑草にも種類がある他に、雑草が広範囲に大量に生えているのか、それともコンクリートの隙間など狭い範囲で少しだけ生えているのかによって駆除方法が異なります。

そこで今回は、雑草の駆除について以下のことがわかる内容になっています。

  • 雑草の駆除の定番!やっかいな雑草の種類とは
  • 雑草を駆除するおすすめの時期と時間帯・タイミング・服
  • デメリット大!あまりおすすめしない駆除方法3選
  • 雑草を効果的に駆除する7つの方法とその効果
  • 除草剤を使用するメリットや種類・使い方・注意点
  • おすすめ除草剤4選

「雑草をしっかり駆除したい!」という方に役立つ内容を詳しく解説しているので、ぜひ最後までご参考ください。

目次

雑草の駆除時にやっかいとなる雑草の種類

メヒシバ

エノコログサ

「ねこじゃらし」の名でも知られているイネ科の一年草

成長すると1つの穂先に300〜800個の実が作られるので、放置すると大量発生する

メヒシバ

イネ科の一年草で、高さは約30〜70cm程度

先端にある穂が簡単にちぎれるので、周囲に種をばらまいて増える

ススキ

ススキ

イネ科の多年生草で、日本のいたるところに生息する秋の七草の一つでもある雑草

種子と根茎で増えるため繁殖力が強く駆除が非常に困難

手作業で根絶はほぼ不可能なので、根まで枯らす除草剤が有効

スズメノカタビラ

スズメノカタビラ

イネ科の一年草で、枯れずに冬を迎えることもある強い雑草

年間通して種をばらまくので、駆除がむずかしい雑草のひとつ

タンポポ

タンポポ

多年生雑草で、同じ株が何年にもわたり生きていくのが特徴

根が残っている限り何度でも再生してくるだけではなく、根が地中50cmと根深いので根絶がむずかしい

スギナ

シダ植物・スギナ

スギナは一年草のシダ類で、広範囲に伸びる地下茎から新しい雑草を生やします

駆除は手作業・除草剤・刈り取りが基本ですが、根深く生えるスギナは手作業での駆除はむずかしいため、除草剤の使用がおすすめ

チガヤ

チガヤ

イネ科のチガヤは、地下茎が伸びると大量発生する雑草のひとつ

スギナ同様に手作業で根こそぎ駆除するのが基本ですが、除草剤を使用すれば効果的に駆除することが可能

ドクダミ

ドクダミ

多年草で、地下茎が伸びれば広い範囲に拡大するとても厄介な雑草

手作業の場合、地下茎まで駆除することが困難なので除草剤での駆除がおすすめ

このように雑草にはさまざまな種類があり、駆除がむずかしい種類も数多く存在しています。

雑草の種類に応じて適切に駆除することができれば、より効果的に雑草をキレイに除草することが可能です。

雑草を駆除するおすすめの時期は?服装や時間帯・タイミング

雑草の駆除はやろうと思えばいつでもできますが、どうせやるならより効率的に雑草を駆除したいですよね。

そのためには雑草が育つサイクルや効果的な時期・タイミングを把握しておくことが大切です。

また安全に作業するために、服装についても注意しておくようにしましょう。

ここからは雑草を駆除するおすすめの時期と時間帯、服装について解説していきます。

雑草は春と秋にしっかり駆除する

雑草の種類にもよりますが、春に新たな雑草の種が芽吹き、秋には再び種を落とします。

そのため雑草の駆除を行うのにおすすめの時期は、春のはじめと秋のおわりの2つのタイミングです。

春に雑草を駆除すれば、冬に堆積した雑草の種が芽吹くのを防ぐことができますし、秋に雑草を駆除することで種を落とすのを防ぐことができます。 春と秋に雑草を駆除すれば、次の年に雑草が再び発生するのを抑えることが可能です。

準備万端で雑草を駆除しよ

雑草を駆除する際、鎌や軍手、草集用のごみ袋やちりとり、ほうき、虫除けスプレー、除草剤などさまざまな道具が必要になります。(もちろん必ず用意しなければいけないというわけではありませんが、あると断然効率よく作業すうことができます。)

雑草は最盛期になるとたった数日の間にもどんどん育ってきます。駆除するタイミングを失わないように事前に必要な道具類をしっかり準備して、万全の状態で厄介な雑草を駆除しましょう。

早朝に雑草を駆除することで熱中症対策に

春と秋に雑草駆除を行うことがおすすめですが、この時期の日中はまだまだ暑い日があることも多く、油断すると熱中症になってしまう場合もあります。

雑草を駆除するときには肌の露出をなるべく避けたほうがいいので、より熱中症になりやすいため注意が必要です。 できれば気温が上昇して暑くなる日中を避け、涼しい時間帯の早朝に作業するようにすると、熱中症対策にもなるので良いでしょう。

雨上がりは土がやわらかくなっているので雑草を駆除しやすい

手でひとつひとつ草抜きをしていく場合や、粒状の除草剤を散布する場合は雨上がりの土が湿っているタイミングで雑草を駆除するのがおすすめです。

雑草は地中深くまで根を張っているので、しっかり根っこごと抜き取るためには土がやわらかいほうが確実で、力をさほど加えなくても簡単に抜き取ることができます。

また粒状の除草剤を散布するのにも雨上がりのタイミングが最適で、土が湿っていることで除草成分が土の中に浸透しやすくなり、除草剤が飛び散りにくいというメリットがあります。 暑い時期に雑草を駆除する場合は、雨上がりの早朝に作業すればより涼しく感じるので、作業しやすいというメリットもあります。

雑草を駆除するときは肌をならべく露出しない

除草剤散布に適した作業服

雑草を駆除するときは、草が肌に直接触れてかぶれてしまったり、虫に刺されたりしないためにも長袖・長ズボンを着用するようにしましょう。

さらに長靴のように膝下まで全体的に足をおおってくれる靴を履けば、足元をしっかりカバーできるので安心です。 盲点となりやすい首回りにはタオルなどを巻くことで露出を避けることができるので、しっかりと肌が出ないように対策をしましょう。

雑草を駆除するときに検討してから行うべき除草方法

インターネットを利用して雑草を駆除する方法を調べていると、塩や重曹、熱湯で駆除できると紹介しているサイトがいくつかあります。

薬剤を使用せずに、私たちが日常的に使っているもので雑草を駆除できれば地球環境や人・動物にやさしいですが、実際の効果はどうなのでしょうか?

先に結論を言うと、これら3つの雑草駆除方法はあまりおすすめできません

その理由については以下の通りです。

塩で雑草を駆除する方法のデメリット

確かに塩を撒いて雑草を駆除することは可能です。

しかし塩は長期間土の中に残留してしまうので、他の植物までも育たなくなってしまい、その土地だけではなく、塩分が残留した土が他のところに流れると、違う土地の植物にも影響を与える可能性があります。

また植物が育たないだけではなく、水道管などインフラ設備にも影響を及ぼす恐れがあり、土地や建物へも影響するリスクがあります。 そのため、塩を使って雑草を駆除する方法はやめておいたほうがいいでしょう。

重曹で雑草を駆除する方法のデメリット

古くから料理や掃除にしようされる重曹は、実は農業の場でもうどんこ病などの殺菌剤として使用されており、農薬「ハーモメイト水溶剤」の有効成分として用いられています。

先に結論を言えば、重曹で雑草を駆除することは可能です。ただし、濃度が濃いと雑草以外の植物に影響をもたらしてしまう場合がありますし、濃度が薄いとあまり効果が得られない場合があります。

また、重曹は市販の除草剤と比べると浸透力が劣るので、そのまま散布してもなかなか吸収されません。重曹で効果的に雑草を駆除するには、高圧洗浄機などを使用して雑草の草や茎の表面に傷をつけてから散布する必要があります。

少ない面積の雑草駆除や除草剤を使用しない方法で駆除したいという方は、試してみても良いかもしれませんが、広い面積の雑草駆除や確実に雑草を駆除したい方にはおすすめの方法とは言えません。

熱湯で雑草を駆除する方法のデメリット

熱湯を使って雑草を駆除する方法のデメリットは、除草方法そのものが難しいというのがあげられます。

確かに熱湯が触れた葉や茎の部分は、熱によって細胞が壊されるので枯れますが、土の中の根まで枯らすことはできません。

根まで枯らすには地中まで熱が伝わるようにするためかなりの量の熱湯を用意する必要があり、その時点で現実的ではないということが理由です。

熱湯による雑草の駆除方法は、インターロッキングやコンクリートの隙間から生えてくる極少量の雑草であれば効果的ですが、庭や空き地など広範囲の雑草駆除には向いていません。

散布場所や面積に応じてピンポイントで使用する方法としては効果的かもしれませんが、しっかりと雑草駆除・除草したいという場合は、他の方法と併用された方が良いでしょう。

雑草を駆除する7の方法とその効果

雑草を駆除するにはいくつか方法があり、雑草が生えている量や範囲、場所によって雑草を駆除する方法が異なります。

ここからは7つの駆除方法とその効果について詳しく解説していきます。

1. 草むしりでコツコツ雑草を駆除する

草むしり

狭い範囲に少しだけ雑草が生えている場合は、最も手軽な手で雑草をむしって駆除する方法があります。

根元を手でつかんで引き抜くことで雑草を駆除することが可能です。

しかし根を深く伸ばすものや、地下茎で横に広がるように根を生やす雑草は、手でむしるだけでは完全に駆除することができません。

地中に根が残ってしまうので、しばらくすると再び雑草が生えてきてしまいます

雑草を手でむしって駆除する際は、葉で手を切らないように必ず軍手を着用しましょう。

また、こつこつ雑草を駆除する方法には、「ねじり鎌」と呼ばれる雑草の根元部分の土を削って、根から雑草を引き抜きやすい鎌があります。

鎌を入れるのは雑草の根元部分で、土を削るように使うことで根からキレイに駆除することが可能です。

こちらの方法も狭い範囲に少しだけ雑草が生えている場合におすすめの駆除方法です。

2. 草刈り機で一気に雑草を駆除する

刈払機による除草

広範囲に大量の雑草が生えている場合は、草刈り機を使って一気に雑草を駆除する方法があります。

草刈り機はコード式の安いものでは1万円台から、バッテリー式であれば10万円を超えるモデルまで価格が幅広いので、導入コストがある程度かかるというデメリットがあります。

動作方式や刃の種類・持ち手であるハンドルの形状などにはさまざまな種類があるので、作業環境や使いやすさに応じて選ぶことができます。

草刈り機には「エンジン式」と「電動式」の2種類があって、さらに電動式は「コード式」と「バッテリー式」にわかれます。

パワーを重視するならエンジン式がおすすめですが、その分扱いが難しいというデメリットがあるので、はじめて草刈り機を選ぶ方は電動式がおすすめです。 電動式のなかには、安全性に優れたモデルも数多くラインナップされており、メンテナンスも簡単なので家庭用として使いやすいというメリットがあります。

3. グランドカバープランツで雑草を駆除する

グランドカバープランツ

お庭の雑草を駆除したいけど、美しい緑を楽しみたいという方は、グランドカバープランツという選択肢があります。

グランドカバープランツは、事前にしっかりと雑草を駆除してから、導入する植物の生育時期や適応する環境条件に応じて植えることで、月に2〜3回のお手入れで雑草の発生を抑えることができます。

代表的なグランドカバープランツにはタマリュウや芝桜などがあります。それらの直物を植えることで、雑草が生えるスペースを無くして抑制する方法です。グランドカバープランツには雑草の抑制効果の他にも、地表温度の上昇を防ぐ効果や、景観をよくするなどのメリットがあります。

ただし導入費用が除草剤などと比べて高く、グランドカバープランツに適さない土地もあります。

また定期的なお手入れが必要になるので、植物のお手入れを楽しみたい方におすすめです。

4. コーヒーかすを使って雑草を駆除する

ドリップした後のコーヒー豆のかす

「これから生える雑草を抑制したい」「できれば薬剤を使いたくない」という方におすすめなのが、コーヒーかすを使って、これから生えてくる雑草の生長を抑制する方法です。

コーヒーかすは、肥料取締法で「特殊肥料」に指定されており、土壌の物理性を向上させて、通気性や排水性、透水性などを向上させる効果があることが分かっています。

コーヒーかすを使った雑草を駆除する方法は有名ですが、残念ながら既に生えている雑草を駆除する効果はありません

しかしコーヒーかすを直接土壌に撒くことで、他の未分解の有機物と同じく窒素の急速な有機化が起こります。

これによって窒素飢餓が起こるので、雑草の生長を阻害する効果が期待できます。

またコーヒー豆にはご存じの通り、大量のポリフェノール物質とカフェインが含まれていて、コーヒーかすにも少なからず含まれています。

ポリフェノール物質とカフェインは、雑草をはじめ植物の生長を阻害する効果があるので、大量に使用すると雑草が生えにくくなります。

コーヒーかすによる雑草の生長抑制効果を速めたい場合は、おがくずやもみ殻なども一緒に土壌に撒いて、しっかりと混ぜることで効果を速めることができます

ただし1㎡あたりに10kgのコーヒーかすを撒く必要があるので、広範囲の土壌に使うのはあまり現実的ではありません。 そのため、狭い範囲の雑草を抑制したい場合にコーヒーかすを使うと手軽と言えます。

【参照】

5. 木酢液を使って雑草を駆除する

竹酢液と木酢液

木酢液は、木炭をつくる際に出る煙を冷やして液体にしたもので、薬剤ではないので人や環境に優しいというメリットがあります。

そのため、「庭で子どもやペットを遊ばせるために雑草を駆除したい」という方におすすめです。

昔は雑草の駆除を目的に使用されていましたが、最近では土壌改良や成長促進に役立つと有機農業の分野で注目されています。

ただし「酢」と名が付いているように、独特のニオイが強く出るのでニオイが気になるという方も多く、広範囲に散布すると近隣に迷惑をかけてしまう可能性があります。

しかしこのニオイは害虫や害獣避けにもなるので、薬剤を使用せず雑草や害虫・害獣対策をしたい方におすすめです。

木酢液は希釈濃度によって効果が全く異なります。

  • 0〜100倍…殺菌作用
  • 200〜300倍…作物の生育抑制など
  • 500〜1,000倍…作物の成長促進

木酢液の原液は1.5〜3.7pHと酸性なので、そのまま使用すると効果が強く出てしまいます。

また木酢液にはホルムアルデヒドを平均で275ppm(0.0275%)、最高で602ppm(0.0602%)含むので、原液での使用は避けた方が良いでしょう。

希釈して使用することで、人体に悪影響を与えるほどのホルムアルデヒドの影響はなくなるので、雑草の駆除には200〜300倍に希釈して使用します。

また、これから生えてくる雑草の生長抑制には、200〜400倍に木酢液を希釈して使用しましょう。 このときに、米ぬかや腐葉土などの有機質肥料も一緒に使用して、希釈した木酢液を散布するとより効果的です。

【参照】

6. 防草シートで雑草を駆除する

防草シートを敷設

「これから生えてくる雑草を減らしたい」「見た目もキレイに整えたい」という場合は、防草シートを使用して、同時に砂利や人工芝を敷く方法がおすすめです。

直接雑草を駆除する方法ではありませんが、適切に防草シートを敷くことで雑草対策の効果が非常に高くなります。

また、そのまま防草シートだけを敷くと紫外線等により劣化し破れてしまう可能性があるので、砂利や人工芝を敷くことで耐久性を上げるのと同時に、見た目も良くすることができます。

防草のために砂利を敷くだけでは隙間から日光が差し込んで雑草が生えてくるので、防草シートとの合わせ技でしっかりと雑草が生えてくるのを防ぐことができます。

失敗を防ぐためには、防草シートを敷く前にしっかりと雑草を駆除することがとても大切です。

他には、雑草がよく生える場所をコンクリートや固まる土で舗装する方法などもあります。

コンクリートは、作業に手間がかかり道具類も揃える必要があるため、素人には難易度が高い方法と言えます。固まる土はコンクリートと比べると作業自体は簡単ですが、そこまで強度があるわけではないため、劣化するとヒビ割れてしまい、ヒビ割れ部分から圧送が生えてきて見た目も悪くなることもあります。

またどちらもある程度の広さに施工を行う場合、コストも結構かかってしまうので、しっかり計画を立てて行うようにしましょう。

7. 除草剤を使って雑草を駆除する

除草剤を散布

とにかくしっかりと確実に雑草を駆除したい」という方は、除草剤の使用がおすすめです。

除草剤には農耕地用と非農耕地用で使える場所が異なります。

また液体タイプと粒剤タイプがあり、液体タイプは枯れ始めるのが速く、粒剤タイプはゆっくり効いて長期間雑草を抑えるという効果の特徴があります。

除草剤は薬剤なので、「除草剤=よくない」と思っている方もいると思います。

庭で子ども遊ばせたいから除草剤は使いたくない

ペットを飼っているので心配

と考えている方などは、人や環境に配慮した天然由来の成分を使用した除草剤もあるので、そのような製品を選ぶと良いでしょう。

早く簡単に雑草を駆除するなら除草剤の使用がおすすめ

ここまで雑草を駆除する方法について解説してきましたが、しっかり根まで雑草を駆除したい場合は除草剤を使用する方法がおすすめです。

除草剤は種類や製品ごとに希釈倍率や散布サイクルなどが異なります。

ここからは除草剤を使うメリットや種類、使い方、使用時の注意点について詳しく解説していきます。

除草剤を使うメリット

使用場所やシーンに応じて種類や製品を選べる

根っこまでしっかりと除草できる

粒状タイプなら雑草を生えにくくできる

農耕地用(選択性)なら畑や菜園でも使える

大きなメリットは、やはりほぼ確実に雑草を駆除できることでしょう。

また農耕地用の農薬として使用できる選択性の除草剤であれば、ある特定の植物にだけ作用(あるいはある特定の植物以外に作用)させることができるため、雑草だけを枯らすということができます。

しかし除草剤には、雑草だけではなく農作物も同時に枯らしてしまう非選択性タイプもあるので、選ぶ時は注意が必要です。

【参照】

除草剤の種類

除草剤の主な分類

大きく分けて、除草剤には上記の通り6つのタイプがあります

繰り返しになりますが、選択性の農耕地用除草剤は農作物を育てる土壌に生えた雑草のみを駆除することができて、非選択性の除草剤は農作物も同時に枯らしてしまいます。

液体タイプの除草剤は「茎葉処理型」と呼ばれていて、その名の通り雑草の茎や葉作用する除草剤です。

液体タイプの除草剤には、除草剤が触れたところのみを枯らす「接触型」と、茎や葉・根まで枯らす「浸透移行型」があります。

さらに指定の倍率で希釈するタイプと、容器の開け口からそのままジョーロのように散布できるシャワータイプがあるので、散布する場所や広さ、雑草の繁茂状況に応じて選ぶようにしましょう

最後に粒剤タイプの除草剤は、「土壌処理型」と呼ばれています。

粒剤タイプは地面に撒いた粒から成分が土壌に浸透し、その成分を根から吸収させて枯らします。そのため液体タイプと比べると枯れるまで時間が時間がかかります。

成分は一定期間(3~6ヵ月)をかけて土壌の微生物などにより分解されるのですが、その期間中は土壌内に成分が存在しているので、新たな雑草の発生を抑制してくれます。

まとめると、液体タイプは現在生えている雑草を速く枯らして駆除することができるのに対して、粒剤タイプはゆっくりと効いて生えている雑草を枯らし今後新たに生えてくる雑草も生えにくくすることができる除草剤となります。

除草剤の使い方

粒剤タイプと液体タイプの除草剤

液体タイプと粒状タイプは種類が異なるので、使用方法も変わってきます。

そのため、製品ラベルをよく読んで正しく使用することが大切です。

除草剤を散布する際のポイントは、液体タイプの場合雑草の葉や茎にムラなくしっかりとかけることです。

除草剤がかからなかった雑草は枯れずに残ってしまうので、まんべんなく散布しましょう。

粒状タイプの場合、雨上がりに土が湿っている状態で撒くと、より薬剤が土壌に浸透しやすいので効果的です。土が湿っていなければ、ジョーロなどで水をまいて土を湿らせてもいいでしょう。

雨が降るタイミングで使用すると、せっかく散布した薬剤が雨水で流されてしまうので避けましょう。

また風の強い日に除草剤を散布すると近隣の土地や植物にも除草剤が飛散してしまう可能性があるので、風が強い日の散布もしないようにしましょう。

除草剤を使うときの注意点

  • 長袖・長ズボンなどを着用して肌の露出を極力避ける
  • 近隣への配慮を心がける
  • 非選択性(非農耕地用)は農薬として使用できない

除草剤は薬剤なので、肌に付着すると炎症を起こす可能性があります。

そのため長袖、長ズボン、長靴を着用の上、手には手袋、首にはタオルを巻いて散布するようにしましょう。

また近隣への配慮を忘れてはいけません。

庭など隣家と接した土地に除草剤を散布するときは、一言断りをいれておき、洗濯物の外干しを避けるなど対応してもらうようにしましょう。

最後に、非選択性(非農耕用)の除草剤は農薬として使用してはならないという法律があります。

農作物の管理には農薬として登録されている除草剤を使用する必要がありますが、ここでいう「農作物」とは家庭菜園やガーデニング、芝生、樹木なども含まれます。

そのため非選択性の除草剤を使用する場合は、グランドや駐車場など農作物を管理していない土地のみの使用に限られます

【参照】

農薬として使用することができない除草剤について|北海道農政事務所

除草剤の使い方や注意点などについては、以下の記事で詳しく解説しています。

おすすめ除草剤6選

除草剤は雑草を根からしっかりと駆除できるので、はじめて雑草を駆除するという方にもおすすめですが、さまざまな種類があるので、「どの製品を選んだらいいのかわからない」という方が多いと思います。

そこでここからは、選択性・非選択性・液体・粒状の4つにわけておすすめ除草剤を階ご紹介いたします。

農耕地用(選択性) 液体タイプ ナブ乳剤

ナブ乳剤

日本曹達株式会社が製造・販売を行う「ナブ乳剤」は、イネ科植物だけを枯らす農耕地用選択性除草剤です。

「選択性」がしっかり作用するため、登録作物にかかっても影響がほとんどなく全面散布で使用が可能です。

速やかに吸収されるため、散布した薬液が乾けば、その後に雨が降っても効果に影響がありません。

やや時間はかかりますが、浸透移行性により根まで枯らしてくれます

農耕地用(非選択性) 液体タイプ ラウンドアップマックスロード

ラウンドアップマックスロードシリーズ

日産化学株式会社が製造・販売を行う「ラウンドアップマックスロード」は、農薬登録されている農耕地用の除草剤です。

希釈して使用する原液タイプと、希釈せずにそのまま使用できるシャワータイプから選ぶことができます。

活性成分の吸収力を高めることができる除草剤なので、散布してから1時間後に雨が降ったとしても確かな効果を発揮することが可能。また植物の活性が低い低温時や、朝露が付いている状態でも使用することができるので、お好きなタイミングで使用することができます。

農耕地用(選択性) 粒剤タイプ トレファノサイド粒剤

トレファノサイド粒剤2.5

日産化学株式会社が製造・販売を行う「トレファノサイド粒剤2.5」は、イネ科の雑草や広葉雑草に効果を発揮する農耕地用除草剤です。

粒を撒いた後がわかりやすい黄灰色の細粒でわかりやすく、水に溶けにくい性質を持った除草剤なので、土壌表面に安定した処理槽を構築することで、下方移動も少なく幅広い土壌で使用することが可能です。

すでに発送している雑草には効果がありません。新たに生えてくる雑草を抑える・防除する除草剤になるので、雑草が発生する前に均一に散布してください。

農耕地用(非選択性) 粒剤タイプ カソロン粒剤6.7

カソロン粒剤6.7

アグロカネショウ株式会社と北興化学工業が取り扱っている除草剤「カソロン粒剤」は、農耕地に使用できる粒状の除草剤です。

有効成分のDBNが、一年草の他に防除困難なヨモギやギシギシ、ヤブガラシ、スギナなどの多年生雑草にも高い効果を発揮します。

種子の発芽も抑えることができるので、枯れ草が目立たないのが嬉しいですね。

秋や冬に散布すれば、気象や土壌環境、雑草の種類にもよりますが、初夏までの数カ月雑草を抑えることも可能です。

非農耕地用(非選択性) 液体タイプ グリホタイガーDX

非農耕地用除草剤 グリホタイガーDX

おてんとさんが製造販売元の非農耕地用除草剤シリーズ「グリホタイガーDX」です。

除草成分として多くの除草剤に使用されているグリホサートイソプロピルアミン塩に、速効性の高い成分のMCPイソプロピルアミン塩を配合することで、一年生雑草・多年生雑草・スギナ等の頑固な問題雑草にすばやく効き始め根まで枯します

またグリホサートとMCPはどちらもアミノ酸系で、土壌に落下すると土壌の微生物により分解され速やかに消失します。土壌に残留・蓄積しないので環境に配慮した除草剤です。

非農耕地用(非選択性) 粒剤タイプ 草無大臣(ブロマシル粒剤)

非農耕地用除草剤 草無大臣(ブロマシル粒剤)

おてんとさんが製造・販売元の非農耕地用除草剤シリーズの粒状タイプ「草無大臣」です。

除草成分のブロマシルが、強力な除草・殺草効果を発揮してくれます。
雑草の中でも特に厄介と言われる難防除雑草のスギナ、その他にもヨモギやセイタカアワダチソウなどにもしっかり効いて枯らします

気象条件や土壌環境、雑草の種類によって効果の発現や持続時間は変わってきますが、おおよそ1週間程度で雑草が変色し枯れ始めて、3週間経過する頃にはほとんど枯らしてくれます。その後、土壌に浸透した成分が微生物等に分解されて消失するまでの約4ヵ月の期間、新しい雑草の発生も抑えてくれます

1袋(3kg)で最大600平米(約180坪)に撒くことができるので、非常にコストパフォーマンスの高い除草剤です。

まとめ

春のはじめと秋の終わりに雑草を駆除することで、より効率的に除草することができます。

雑草を駆除するときは早朝に作業を行い、虫刺されや薬剤が肌に触れないようにするために、長袖・長ズボンなどを着用してしっかりと肌を覆いましょう。

雑草を駆除する方法として、塩や熱湯・重曹を使用した駆除方法を紹介しているサイトもありますが、デメリットも多いためなるべく他の方法を検討されることをおすすめします。

雑草が生えている範囲や量に応じて、今回ご紹介した7つの駆除方法から除草してみましょう。

「根からしっかりと雑草を駆除したい」という場合は、除草剤を使って雑草を駆除する方法が効率的・効果的でおすすめ。

除草剤には農耕地用・非農耕地用、選択性・非選択性、液体・粒状と種類があるので、雑草を駆除したい場所やシーンに応じて最適の製品を見つけてみましょう。

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