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農業用資材の不織布シートとは?園芸用でも活用できる!導入メリットや費用相場・おすすめ製品を紹介

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農業や園芸で「霜を防ぎたい」「寒さから作物を守り活着や発芽を促進したい」「鳥害や防虫対策をしたい」という場合は、農業用不織布シートを活用してみてはいかがでしょうか。

農業用不織布シートにはいくつか種類があり、製品毎に特徴や機能も多少異なります。

目的・用途に応じた製品をしっかと選ぶことによって、さまざまなメリットがあるのでおすすめの資材です。

今回は農業用不織布シートについて、以下のことがわかる内容になっています。

  • 農業用不織布シートとは?使うメリット
  • 農業用不織布シートの使い方と活用方法
  • 農業用・園芸用不織布シートの種類と特徴
  • 農業用不織布シートの価格相場
  • おすすめ農業用・園芸用不織布シート4選

農業・園芸で作物を育てる際の悩み事を解決できる不織布シートについて詳しく解説していくので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

目次

農業用資材の不織布シートとは?使うメリット

わたしたちの身近なところで不織布が使われているものと言えばマスクが代表的ですが、不織布は農業用資材の場でも機能性の高い被覆材として活用されています。

そもそも不織布とは、さまざまな繊維を合成樹脂などの接着剤を使って接合したもので、繊維を一定方向、あるいはランダムに織ことにより、繊維と繊維の間に隙間が生まれます。

この構造によって、作物を育てるのに欠かせない光や水分は通しつつ、適度な保温性・通気性・吸湿性を確保してくれるので、作物にとって良好な生育環境を保ちます

その他にも、鳥からの被害や虫の侵入、雨や雹といった物理的な被害からも作物を守ってくれます。

農業用資材としての不織布はシート状で販売されており、製品によって用途と効果が多少異なるので、その違いをきちんと理解して目的に合ったものを選び活用しましょう。

農業用不織布シートの使い方と活用方法

ここからは農業用不織布シートの使い方と活用方法を紹介していきます。

まずはじめに不織布シートを設置する5つの方法を紹介します。

じかがけ
(直掛け)
直掛けは”べた掛け”とも言われるもっとも一般的な使い方です。
不織布シートを直接作物の上に掛けて、シートの端を杭で挿したり、土を盛って固定したりします。
トンネルがけグラスファイバーなどの園芸支柱やアーチ型の支柱を等間隔で設置してトンネルを作り、その上に農業用不織布シートを掛ける使い方です。
浮きがけグラスファイバーなどの園芸支柱やアーチ型の支柱を使い作物との間にある程度の空間を作り、不織布シートが直接畝や作物に触れないように掛けて、スソや端部をピンなどで固定する使い方です。
棚がけ支柱などを使い、トンネルなどの天井部の外側に平らに掛ける使い方です。
おきがけハウス内やトンネル内など無風条件下で、スソ・端を固定せず作物の上に置くだけの使い方です。
1. 寒さ・霜対策

農業用不織布シートで一番の用途が、保温効果による寒さ・霜対策です。

冬から春先までの気温が低い期間、作物が寒さや霜害でダメにならないように不織布シートで覆ってあげることで対策します。

不織布シートで覆うことでシート内側の温度や地温を保ちつつ、高い通気性で蒸れない程度の最適な湿度を維持してくれます。

2. 土の乾燥を防いで発芽を促す

播種や定植後に不織布シートをかけることで土の乾燥を防ぎ、保温効果により地温を高くすることで発芽を促したり発芽を安定させることができます。

また定植後に直掛けすることで、風などによって株が倒れたり折れたりすることを防いでくれます。

3. 病害虫対策

春~夏の期間は防虫ネットで害虫を防いでいても、秋になり朝晩の気温が下がり始めてくると防虫ネットよりも不織布シートを活用する方法もあります。

防虫ネットに保温効果はありませんが、不織布シートには保温効果があるので、保温と防虫の両方の効果が期待できます

特に露地栽培の秋播種におすすめです。せっかく芽を出したのに、急に気温が下がってしまったため、ダメにしてしまうということを防ぐことができます。

また不織布シートをかけることで、雨水の跳ね返りを抑えて作物の汚れを軽減し病気の発生を抑える効果も期待できます。

病気や害虫を抑えることで、農薬・薬剤の使用を減らす(減農薬)にもつながります。

4. 鳥や雨・雹から作物を守ることができる

鳥や雨・雹から作物を守る目的で、農業用不織布シートを活用することもできます。

この場合は、不織布シートを作物に直掛けで使用せず、グラスファイバーなどの園芸支柱やアーチ型の支柱ーでトンネルを作り、その上に農業用不織布シートを掛けるトンネル掛けを行います。

畝(うね)の幅にあわせて、等間隔に並べて設置した支柱に不織布を張っていくことで、鳥による被害や雨・雹から作物を守ってくれます

トンネル掛けを行う場合は、支柱にパッカーなどの留め具を使って固定するため、不織布シートが破れないように注意しましょう。

どの製品にも共通していることですが、丈夫・強度があるといっても不織布は薄いので、力を入れて引っ張ると裂けてしまいます。以下のポイントを心掛けてご使用いただくとより長持ちします。

≪ポイント≫
● 不織布シートを固定する際、ピンを使用する場合はなるべく細いもの使用する
● 直掛けの場合は土をかぶせるなどして面で押さえるようにする
● トンネル掛けでパッカーを使用する際は羽付きタイプを使用する

農業用・園芸用不織布シートの種類

農業用不織布シートの素材には、大きく分けて2種類あります。

それぞれの種類に応じて不織布を作るときの原料が異なるので、ここからは不織布シートの素材の違いとその特徴を紹介していきます。

PP(ポリプロピレン)不織布シート

耐久性に優れた農業用不織布シートをお求めなら、PP(ポリプロピレン)の不織布シートがおすすめです。

ポリプロピレンを主原料で作られた農業用不織布シートは、引張強度や圧縮強度が高めで、比重が軽く柔軟性が高い特徴があります。

強度・耐久性があるため、不織布シートを固定する際パッカーなどを使用するトンネル掛けにおすすめ。

(※画像はアイホッカ#18のサンプルを使用)

PET(ポリエステル)不織布シート

ポリエステルを(PET)主原料として作られている農業用不織布シートは、伸びにくく強度があり、保温性に優れているという特徴があります。

紫外線などの劣化に比較的強く、耐候性に優れているので、露地栽培での使用におすすめです。

(※画像はパスライトのサンプルを使用)

どちらの素材の製品も、葉先の鋭い作物(パセリやレタスなど)や硬い作物に使用された場合、風などで作物と不織布が擦れて、ほつれた繊維の一部が付着することがあります。作物への付着を気にされる場合は、直掛け以外の使い方(浮き掛け、棚掛け、トンネル掛け)をおすすめします。

農業用不織布シートの価格相場

先ほど紹介したように、農業用不織布シートには種類があるだけではなく、製品によって特徴も異なるので、価格の幅が広くなっています。

特に耐久性に優れていたり、厚手のタイプのもの(密度が高い)はその分価格が高くなる他に、透水性や遮光率を高めたい場合はより高価になります。

そのため、必要に応じて適切な農業用不織布シートを選ぶことが重要です。

家庭菜園向けのコストパフォーマンスの良いものであれば、幅1.5m×10mで1000円台(1m当たりの単価にすると100円台)から販売されています。

参考:価格ドットコム 検索ワード『不織布 農業用 1.5m 10m』

【2023年11月2日現在】

国内で製造された農業用不織布シートで、保温に優れた光線透過率90%という高品質なものであれば、幅2.4m×200mのロールで3万円程度(1m当たりの単価にすると150円前後)。

参考:価格ドットコム 検索ワード『パオパオ90』

【2023年11月2日現在】

農業用不織布シートは、ホームセンターなど農業・園芸コーナーが設けられている店舗の他に、インターネット通販でも購入することができます。

特に農業や園芸専門のインターネット通販サイトなら、よりお得に購入することができるだけはなく、さまざまな種類の資材から目的に応じて選ぶことができるのでおすすめです。

【農業用・園芸用】おすすめの不織布シート4選

農業や園芸、家庭菜園で作物を守る不織布シートは、素材や目付(密度)、保温性、光線透過率、強度など違いにより幅広い製品が販売されています。

そのため、「どれを選んだらいいかわからない…」という方も多いのではないでしょうか。

そこでここからは、おすすめ農業用不織布シートを4つ紹介していきます。

1. 霜ガード(おてんとさんPB)

霜ガード

農業・園芸の専門店である当店「おてんとさん」のオリジナル農業用不織布シートです。

「霜ガード」は透光性・透湿性に優れており、作物にとって良好な生育環境を保ちます

素材はポリプロプレンで、手頃な価格ながらUV剤入りなので、耐久性・耐候性に優れている点もおすすめポイントです。

農家の方から園芸・家庭菜園用途にちょうど良いものまでサイズ展開も豊富!

特に家庭菜園など園芸で不織布シートを使いたい方におすすめです。

露地栽培やトンネル栽培の防霜、防寒、防虫、防風、乾燥防止対策に最適です。

汎用性が高いので、とりあえず迷った時はコレを使ってみてください。

2. アイホッカ

アイホッカは岩谷マテリアルが販売する農業用不織布シートで、シートの密度の違いに応じて3種類展開しています。

NEWアイホッカ#18

NEWアイホッカ#18は、ポリプロピレン素材の連続長繊維が絡み合うことで厚手に仕上がる独自製法によって高い保温効果を実現し、より高い生育促進や防霜効果が期待できるようになりました。

SUPERアイホッカ#20

ポリプロピレンとポリエチレンの2層構造にし、目付を18g/㎡から20g/㎡に増やしたことで、繊維の強度が大幅にアップしています。もちろん保温効果も高いです。

アイホッカ#40

最後にアイホッカ#40はアイホッカシリーズの中で最も厚手(目付が40g/㎡)のポリプロピレン不織布シートになっており、高い保湿力・高い強度と耐候性を誇ります。その特性から、水稲やネギ類などの芽出しから緑化まで各種育苗用途に利用されている製品です。

3. パオパオ

MKVアドバンスが販売するパオパオは、ハウス栽培や露地栽培における作物の増収や品質向上が期待できる農業用べた掛け資材の定番製品です。

3種類展開しているので、目的に応じて選ぶことができます。

パオパオ90

パオパオ90は、光線透過率が約90%と高く、光量不足による黄変や徒長を防ぐことができます。

通気性の良い不織布のため蒸れや焼けを防ぎ、良好な生育環境を保つことで品質向上・収量増につながります

パオパオシリーズの中で最も汎用性が高く、愛用者も多い定番製品です。

パオパオM-6

パオパオM-6は、先ほどのパオパオ90よりも目付が多く厚い製品なので、保温性に優れているのが特徴です。

目付が多くなると透光率が下がりますが、各種育苗に適度な光線透過量はしっかり確保しつつ、通気性にも優れているので蒸れを防いで均一な育苗が可能です。

青パオパオ

最後に青パオパオはその名の通り青色の農業用不織布シートです。

青色に着色することで太陽光の一部の波長域を透過して、別の波長域を遮光することで、作物の生育をいっそう高めることができます。特に日照条件の良い時期に使用することで、高い育成効果が期待できます。

前進出荷や周年栽培での出荷出荷回数の増加、出荷調整などを可能にする機能性不織布シートです。

4. パスライト

ユニチカ株式会社が販売するパスライトは、先の3製品と異なりポリエステル系複合長繊維不織布でできた資材です。

冬は露から作物を守り、播種期には発芽を促進。

通気性に優れていて、適度な吸湿性や保湿性を保ち、さらに透光性が高いので作物を守りながら、露地栽培でのべたかけの他に、トンネルやハウスとあわせて、幅広い作物に使用することができます。

もうひとつパスライトには「パスライト羽衣」という製品があって、パスライト羽衣は高い通気性を実現したことで、日中の高温時でもベタがけ内の熱を放出して作物を守るのに特化した資材です。

通気性を向上したことで、突風時に不織布シートがばたついても作物が傷みにくいのも特徴です。

またユニチカは前述したべたがけ用途の不織布シートの他にも、用途別に様々な農業用不織布シートを取り揃えております。使用用途・目的に応じて選べるのも魅力です。

  • カーテン用…スーパーラブシートFX、ラブシート彩光、ラブシート7、ラブシート クール&ホット
  • トンネル用…ラブシート
  • 水稲育苗用…ラブシート、ラブシートブラック
  • 下敷用…ラブシートブラック、ラブシート通路マット
  • 底面灌水用…ラブマットU
  • 防根用…ラブシート

上記のように、パスライトの他にもラブシートシリーズとして幅広く展開しているので、用途に応じて選んでみてもいいですね。

まとめ

農業用不織布シートを使用することで、霜や鳥・害虫・雑草から作物を守ることができます

農業用不織布シートはご紹介したような4つの使い方ができるので、目的に応じて資材の素材や機能で選ぶことが大切です。

さまざまなメーカーが農業用不織布シートを販売しているので、どの製品にしようか悩んだら今回ご紹介した4つのおすすめ資材を参考に選んでみてくださいね。

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この記事を書いた人

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